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2012年9月29日 (土)

9/4 スラウェシ島&ハルマヘラ島探鳥記~最難関ショウビン~

3:00起床 3:40出発

もともとの予定では2時起きだったので、一時間遅くなっただけでもめちゃくちゃうれしい!
2時起きとか鳥見るためとはいえ、やはりきつい。。。

こんな朝早くに起きた理由はシロハタフウチョウStandardwing/Semioptera wallacii のレックヲ見るため!そのレックへは90分ほどの登山をしなくては行けない場所。

ということで4:10から鳥見開始!


30分ほど歩くと一軒の家が。中からは現地のガイドが出てきて、その奥さんがレックまで案内してくれるという。

こちらは登山できる格好に対し、奥さんは半袖・短パン・サンダルとかなり軽装。こんなのお散歩レベルなんだろうな。

奥さんは真っ暗な中ちゃっちゃか歩いていくが、こっちはそうもいかない。地盤は緩いところもあれば岩場もあり・・・。カメラも双眼鏡もフル装備。

途中大きな川を渡る。真っ暗のなか飛び石で。転ぼうもんなら石に頭打ち付けて、全身びしょ濡れで、カメラも壊れて、という悲惨な状況になるほどの川。

なんとか川を渡り、あることに気付く。
真っ暗の中、鳥なんて見れたもんじゃない。
しかもカメラが重くて疲れるので、リュックにしまうことに。なんかフクロウが出たらカメラを取りだすということで。

そこからは比較的楽に奥さんに付いていけるになった。

 

 

ある程度進むと後ろで呼ぶ声が。なんか出たみたいだ!

こっそり急いで近づいていくと・・・


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モルッカコノハズク Moluccan Scops Owl/Otus magicus

モルッカコノハズクだ!
特に鳴きもせず、動きもせず、、、その可愛い姿をのんびりと観察。



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のそ・・・のそ・・・と首を動かす程度だけど、それがまた可愛い!


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広角で撮ってもこんなに写るほどの距離。

とにかく近くてもっともっと楽しみたいところだけど、今回は「夜明け前にレックに到着」しなくちゃいけないので、早々と撤退。


そこからは登っては降り川を渡り、登っては降り川を渡り・・・。


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登り始めて90分ほど、無事夜明け前にシロハタフウチョウのレックに到着!!

写真は夜明けくらいですが、もうこの時間には鳴き声が響き渡っていた。
そしてこの場所でのほほ~んと、シロハタフウチョウが現れる時を待った。










・・
・・・

現れなかった。

待ってちゃダメだ!
そう気付いてから鳴き声のする方を探し、何回かちらちらと飛んでいるのをなんとか確認するが、写真なんかとてもじゃないけど無理!

辺りが明るくなり始め、鳴き声も聞こえにくくなってくる。ここで2人して途方に暮れた。
なんでも普段は4羽ほど集まって踊りまくるそうなのだけど、今回は1羽しかいなく樹上でやりたい放題やっちゃったとかで。

結局は夜明けと同時に真剣に探さなかった私たちが悪く、自分に腹が立つ!


その後なんとか採餌中のシロハタフウチョウを確認し、レックを後にする。



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モルッカキバラモズヒタキ Black-chinned Whistler/Pachycephala mentalis

90分で来た道を5時間近くかけ戻っていく。
そこで出たのがモルッカキバラモズヒタキ。昨日チラ見で終わってしまい、ぜひともちゃんと見ておきたかった種。

オーストラリア等に生息するキバラモズヒタキが種分化したもので、その名の通り腮が黒いのが特徴!ただしそれは♂だけで、今回の個体は♀なのか幼鳥なのか・・・、地味でした。


その後は鳴き声はするけど鳥は出ない・・・という状況に。

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可愛いちょくし。

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ハルマヘラ産可愛いオカタニシ。

こんな可愛い生き物をちろちろ見ていくと、「キャッ キャッ キャッキャッキャ・・・」と大きな笑い声のような鳴き声が森の中に響き渡る!

すぐにその鳴き声の正体はわかったのだけれど、姿は一向に現さない!

そいつがいる木も特定できている、鳴きまくっている、なのに見れないもどかしさが20分ほど続いた時、反対側の木に飛んできた!!


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ハルマヘラショウビン Sombre Kingfisher/Todiramphus funebris

白と黒でシックな色合いのショウビン。鮮やかなショウビンが多い中、こんな白黒は世界的にも珍しいのではないだろうか。

普段から見にくいらしいけど、今回の個体は特に潜行性?が強かった。ハルマヘラ最難関のショウビン、手強すぎる!!

これでハルマヘラで見ておくべきショウビン、ラケット・モルッカ・シロガシラ・ハルマヘラを制覇したので肩の荷が一つ降りた。


そしてまた鳥見開始。
ハルマヘラショウビンを勝ち取った今、次のターゲットは「ぴょ~ ぴょろり!」と大声でなく茶色いアイツ!!こいつもよく鳴くけど姿を全く見せない!


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今回のやつもハルマヘラショウビンと同様に、とまっている木まで特定出来ていて、鳴きまくっているのにもかかわらず、見つからない。

そいつが出てくるのを待つ間に取ったクモ。腕みょーん。

・・・って他の生き物に浮気してると鳥が出てくるもんで、一発目は飛んでるところを確認してまた隠れる。写真は満足に撮れず。。。

一回出ればもうこっちのもん、もっかい見つけ出すことに成功!


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ハルマヘラコウライウグイス Dusky-brown Oriole/Oriolus phaeochromus

やっと姿を見せた茶色いアイツ、ハルマヘラコウライウグイス!
コウライウグイスなのに全身茶色で地味。でも鳥屋である以上、こういう地味な鳥、「エコツアー」などでは見向きもされないような鳥、そこらへんもまた「魅力」になってきてしまう。

コウライウグイスなので簡単に見れるかと思ったらそんなことはなく、選好性が強すぎる。

出会えてよかった・・・。



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オニバンケン Goliath Coucal/Centropus goliath

再び進むと目の前にオニバンケンが!
カラス大のデカいバンケン。姿を見るのはなかなか難しく、でかいのにうまいこと樹幹部に隠れていく。



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Megapode Trap

道にはこんなのがいっぱいある。
聞くと、これはツカツクリを捕まえるトラップだと言う。

地元民がこれでツカツクリなどの地面系の鳥を捕まえては食うんだとかで。

どうりでツカツクリの羽がいっぱい落ちてるわけだ。

このあとテリヒラハシShining Flycatcher を確認。



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カンムリカッコウハヤブサ Pacific Baza/Aviceda subcristata rufa

開けたところに出るとさっそく猛禽が飛んだ!
後の写真判定で同定された種、猛禽の識別って難しいな・・・。



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ハチクイ Rainbow Bee-eater/Merops ornatus

ハルマヘラのガイドAnuの家に到着し、ちょっと休憩。パイナップルとコーヒーをいただく。
そこは鳥が見やすく、家の周りに小鳥がやってくる。

それはそれとして、このハチクイ、コピペにしか見えない。
なんかハチクイっていつも同じ向きな気がする。



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モルッカナキサンショウクイ Rufous-bellied Triller/Lalage aurea

茶色がきれいなサンショウクイも。

などなどスタンダードウィングの裏話を聞きながら小鳥を観察。


なんだかんだでもう午後1時半、そろそろ帰り始める。

宿に着きお昼ご飯を食べ、ちょっとお昼寝。




14buppousou954
ブッポウソウ Oriental Dollarbird/Eurystomus orientalis

午後の部は15:30からスタート!
行きの車内からいっぱいいると思っていたブッポウソウにやっと出会える。
このブッポウソウが多くいる中からモルッカブッポウソウを探す予定だったのに。。。



15kanokobato955
カノコバト Spotted Dove/Spilopelia chinensis

あまり撮る機会の無いカノコバトも。顔見えてないし。



さてポイントについた。

ここでのターゲットは喉が白い小鳥!

開始10分ほどで見つかりました。


16molcca_mejiro956
モルッカメジロ Cream-throated White-eye/Zosterops atriceps

魅惑の喉まで白いメジロ!
スラウェシ島でウロコメジロという、これまた魅惑のメジロを外していただけに本当に見れて良かった。。。



17toooooi957
こんな場所で鳥探し。ショウジョウインコを狙う。

しかしめちゃくちゃ遠くて、双眼鏡なんかじゃ満足に探せやしない。



18oomurasakiinko958
オオハナインコ Eclectus Parrot/Eclectus roratu riedeli ?

遠くに遠くにオオハナインコの♀がいる!
しかし明らかに尾羽が黄色い・・・。まさか亜種riedeli か?

この場所では大した成果が得られず、移動開始。



19mujianatubame959
ムジアナツバメ Uniform Swiftlet/Aerodramus vanikorensis waigeuensis

ハルマヘラでは見ておかなければいけない、マニアックなアナツバメがいる。
そう、みんなご存じハルマヘラアナツバメHalmahera Swiftlet !!

上空にアナツバメ類が多く飛んでいるのでひたすら撮影していくが、どれもこれもムジアナツバメ・・・。

あとはシロハラが1羽いたくらいで、ハルマヘラアナツバメは見つからず・・・。
ハルマヘラアナは明らかに腰が白いので見落とすわけがない。スラウェシアナと違って個体数は少ないんだろうな。

ちなみにこんな地味なムジアナツバメでもスラウェシ島と亜種が違う!
研究者よくやるよね。どこでどんな違いを見つけ出しているのやら・・・。


さて、移動!
次はミノバトNicobar Pigeon やオウインコMoluccan King Parrot などを狙う!



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ハルマゲラハゲミツスイ White-streaked Friarbird/Melitograis gilolensis

その移動中に見つけたハルマヘラハゲミツスイ!
ハルマヘラコウライウグイスと同様に真っ茶色な鳥、なのに胸はシマシマ、頭はハゲでる。。。地味なくせにとんでもない鳥だ!



21chokusisisi961
そこからはジャングルの中を練り歩くが、なんかなかなか鳥が出てくれない。

メジロミカドバトWhite-eye Imperial Pigeon が出てきたり、テリヒラハシが鳴いたり、アカガオインコが可愛かったり・・・。

ミノバトは例のツカツクリのトラップや森林伐採で激減してきているとのことで見れず。


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ハイガシラヒメアオバト Grey-headed Fruit Dove/Ptilinopus hyogastrus

最後まで鳥はほとんど出ず、19:30までモルッカアオバズクを探すもやっぱりダメ。

本日がハルマヘラ最終日。明日の朝一にはスラウェシ島に渡らないといけない。見落とし種が多すぎるなぁ。。。


1.ツカツクリ 2.
カンムリカッコウハヤブサ 3.シロガシラトビ 4.(カワリオオタカ)

5.カノコバト 6.バラムネオナガバト 7.ハイガシラヒメアオバト 8.モルッカミカドバト

9.
メジロミカドバト 10.タイハクオウム 11.コムラサキインコ 12.(ショウジョウインコ)

13.アカガオインコ 14.オオハナインコ 15.オニバンケン 16.(ハイガシラヒメカッコウ)

17.
モルッカコノハズク 18.(ハルマヘラズクヨタカ) 19.シロハラアナツバメ

20.ムジアナツバメ 21.ブッポウソウ 22.ハ
ルマヘラショウビン 23.(カワセミ)

24.ハチクイ 25.パプワシワコブサイチョウ 26.(オオヤイロチョウ)

27.ハルマヘラハゲミツスイ 28.モリツバメ 29.モルッカナキサンショウクイ

30.モルッカキバラモズヒタキ 31.(スナイロモズヒタキ)

32.
ハルマヘラコウライウグイス 33.テリオウチュウ 34.ヨコフリオウギビタキ

35.モルッカメンガタカササギビタキ 36.(モルッカカササギビタキ) 

37.
テリヒラハシ 38.(カラスフウチョウ) 39.シロハタフウチョウ 40.キンイロヒヨドリ

41.ツバメ 42.
モルッカメジロ 43.(モルッカカラスモドキ)

44.オナガテリカラスモドキ 45.クロタイヨウチョウ



初見はたった8種・・・、ウォーレスもびっくりの少なさですね。。。

↑インドネシア行く前までに手に入れたかった絶版図鑑。
ただいま格安の16万円で買えます!!!!

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コメント

いやいや、初見7種でも濃すぎでしょ。しょっぱなからモルッカコノハとか、普通に考えてありえないです。ソンバーにしろコウライウグイスにしろ世界広しといえども、ハルマヘラのみですからね。ソンバーなんかIUCNのレッドリストでVUですし。

分布やレッドリストカテゴリーを調べるのにいいサイトはこれです→ http://www.birdlife.org/datazone/species

右上の検索バーに英名入れて、show itemsクリックすれば出ます。


16万で売っているんですか(笑)何回もあのへんに行くなら買ってもいいですが、買えるのは相当の猛者でしょうね‥。


投稿: ひたき | 2012年9月29日 (土) 23時26分

毎日2桁は初見出してたから少なく感じてしまう・・・。あ、幻のメジロミカドバト入れるの忘れてた!!

そのサイトは図鑑作成にあたって、固有種らしいのは全部チェックしましたわ。特にハルマヘラ図鑑作るにあたって分布してるのかどうかすらわからなかったし。

ながらく在庫無しの状態だったのがいきなり16万で出てきてびっくりですよ!買っちゃえば?

投稿: しんや | 2012年9月30日 (日) 22時10分

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